ハリスツイードは秋冬の素材、という先入観があります。確かに、スコットランドのルイス島で手織りされるこの生地は、厚みがあり、保温性が高い。しかし、夏の日本には、ハリスツイードが活きる場面が意外と多くあります。
冷房の効いた室内での快適さ ¶
日本の夏の室内は、冷房が強く効いていることが多いです。薄手のリネンやコットンだけでは、長時間の会議や食事で寒さを感じることがあります。ハリスツイードのトラウザーは、この場面で重宝します。上半身に薄手のリネンシャツを合わせれば、屋外の暑さと室内の寒さの両方に対応できます。
夜の屋外イベントへの対応 ¶
夏の夜の屋外、特にガーデンパーティーや屋外ウェディングは、日が落ちると気温が下がります。七月の京都でも、夜の北山は二十度を下回ることがあります。ハリスツイードのトラウザーは、この温度帯に合っています。素材の重さが、夜の屋外の雰囲気にも合います。
ハリスツイードの手入れについて ¶
ハリスツイードはドライクリーニング推奨です。ただし、軽い汚れであれば、固く絞った布で叩くように拭くことで対応できます。シーズンオフの保管は、ブラッシングをしてから通気性の良い布袋に入れて。防虫剤は必須です。ウール素材のため、虫食いには注意が必要です。
スタイリングの考え方 ¶
ハリスツイードのトラウザーに合わせるなら、上半身は軽くすることが基本です。リネンのオープンカラーシャツ、コットンのギャザーブラウス、どちらも相性が良いです。色は、ツイードの複雑な色合いに対して、上半身はシンプルな一色を選ぶと全体がまとまります。当店のワイドトラウザーは、ウエストがゴムと紐の併用のため、食事の場でも楽に過ごせます。
素材の「季節」を決めているのは、習慣と先入観です。着る場面と体感温度から考えると、ハリスツイードの夏の出番は思ったより多いかもしれません。