クローゼットを整理しようとするとき、多くの人は「何を捨てるか」から考え始めます。しかし、捨てることを目的にすると、判断が難しくなります。当店のクローゼット整理相談では、「何を残すか」ではなく、「なぜ着るか」を一緒に考えることから始めます。
「着ていない」と「着られない」は違う ¶
クローゼットの中に、何年も着ていない服があるとします。それは「着ていない」のか、「着られない」のか。着ていない理由が「機会がない」なら、その服は今の生活に合っていないかもしれません。しかし「着るのが惜しい」なら、それは大切にしている服です。この区別から始めると、整理の方向性が見えてきます。
一着の服が持つ「文脈」 ¶
服には、買ったときの記憶や、着た場面の記憶が付いています。これを「文脈」と呼ぶことにします。文脈のある服は、着るたびに何かを思い出させます。文脈のない服は、着ても何も感じません。整理するとき、文脈のある服を残すことを優先すると、クローゼットが自分の歴史の一部になります。
新しい一着を迎える前に ¶
新しい服を買う前に、今あるものを整理することをお勧めします。新しいものを迎えるスペースを作るためではなく、今あるものへの理解を深めるためです。今あるものを丁寧に見直すと、本当に必要なものが見えてきます。その上で新しい一着を選ぶと、選択が変わります。当店のクローゼット整理相談は、この過程を一緒に歩くための時間です。
整理の目的は、少なくすることではありません。着る理由のある服だけが残ることです。その先に、新しい一着との出会いがあります。